母子家庭で大学に行くお金がないがどうにかすることできますか

小さいころから母子家庭で育ちました。裕福とはいえませんが、なんとか高校まで出してもらっています。今年、受験生なのですが、正直、大学に行くお金はないと思っています。しかし、できれば大学に行って教員免許を取りたいと思っています。

お金がないのですが、どうにか大学に行くことはできないでしょうか？

奨学金制度を賢く使えば大学に通えます！

大学に行くには相当なお金が必要になります。家庭の現状を考えるとご質問者様が悩んでしまうのも無理はないことでしょう。しかしながら、教員のように免許が必要なものは大学に行かなければ取ることができないものだったりします。大学に行きたいと強く願うのも当然のことです。

高額な大学費用の前に用意されている強い味方が奨学金制度になります。奨学金制度には様々な形がありますが、学業への支援を行ってくれる制度です。

一般的に言われる奨学金は日本学生支援機構奨学金は国が支援している制度のことです。しかし、奨学金制度はこの他にも地方公共団体によっても奨学金を提供しているところがあります。

そしてご質問者様にぴったりな奨学金制度が母子寡婦福祉資金貸付金です。これは母子家庭において就労や就学の資金が必要になったときに受けられる貸付です。母子家庭では、なかなか経済状況も厳しいと思います。そのため、この制度は無利息で提供されているのです。月の資金は約5万円。日本学生支援機構奨学金と同様の額が受けれます。

母子家庭ということで支援を受けるのは、もしかすると気持ち的に複雑かもしれません。しかしながら、こうした支援を受けることは、決して間違ったことではありません。せっかくある制度なので賢く使って、将来の自分に役立てほしいと思います。

また働きながら奨学金を受けたい場合は新聞奨学生というものもあります。これは新聞販売店で働きながら奨学金を受けて大学に通うものです。早朝の新聞配達などの仕事をしたり、大学終わりに仕事が入ったりと時間に制限がかかってしまいますが、奨学金の他に給与も出るので一人暮らしをしながら大学に通いたい場合にも親の負担を減らして通うことができます。就職時にもアピールできるポイントにもなるので、アルバイトを探す予定ならば、こちらを検討してみるのもいいと思います。

奨学金の他にも政府機関が扱っている国の教育ローンというのもあります。こちらも金利は低いので、利息での負担はそこまで大きくはありません。ただし、収入の規定があるので、お母様の収入によってはローンが組めない可能性もあります。

こうした奨学金や教育ローンは大学に行きたい人にとってとても強い味方となるものです。しかしながら、奨学金もローンも借金に違いはありません。一例を除き、大学卒業後に数百万の借金を背負い、返済をしていかないといけないものです。毎月の返済が少額であっても十年以上の返済は決して楽なものではありません。そこを理解した上で奨学金制度を受けるようにしましょう。